Fire HD 8 Puls レビュー:ゲーム用としてはいまいち、サブ機としては優秀です

Fire HD 8Plusのレビュー

20年の6月3日に発売された「Fire HD 8 Puls」。

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iPad(第7世代)と同じ3GBのメモリ搭載で、Amazonサービスはもちろん、ゲーム用としても使える格安タブレットとして人気です。

俺は、iPadのストレージを減らしたくてサブ機として購入しました(Kindleや楽天koboで10GBぐらい必要なので欲しかった)。

せっかくなので、今回は実際にどのぐらいゲーム用として使えるのかも検証とレビューをします。

ちなみに、動画でゲーム検証について詳しくやっているのでよければどうぞ。

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ゲーム用としての注意点

まず、Fire HD系で使えるアプリストアはデフォルトだと「Amazon アプリストア」だけです。

Amazon アプリストアは、「Google Play」や「App Store」に比べて遊べるゲームがかなり少ない、というかほぼ無いです。

Amazon アプリストアで遊べるゲームで有名なのを上げると

  • 荒野行動
  • パズドラ
  • モンスト
  • 星ドラ
  • マイクラ

ぐらいです。

ガルパやデレステ、PUBGモバイルといった有名どころはほぼ遊べません。

よく、ネットやYou TubeでFire HDでPUBGやデレステをプレイしている人は、少し改造に近いことをしてプレイしています。

難しいことはしないけど、違法かそうじゃないかのグレーゾーンみたいなところがあるので、ここではその方法は書きません。

まあ、ゲーム検証する時点で「お前も改造してんじゃねーか!」という話になりますが。。。

デフォルトでプレイする場合は遊べるゲームがほぼ無いorグレーゾーンな改造をしなければいけないというのを理解しましょう。

ゲーム性能テスト

バンドリ! ガールズバンドパーティ!(ガルパ)

まずは、ガルパで検証。

ガルパはあまり検証している人が少なくて、結構気になっていました。

検証設定は

  • カットイン・エフェクトOFF
  • 軽量設定
  • SEなし

で行います。

Fire HDはSEありにすると、音ズレが激しくて気持ち悪いのでSEを0にするのをおすすめします。

軽量設定で、ある程度動くかと思ったけど、ラグが酷くて全然プレイできませんでした。。。

特に、フリック部分がひどくて無反応ではないと思うけどラグのせいなのか、フリック抜けがかなり頻発しました。

かろうじて難易度25をフルコンすることは出来るけど、精度は無いようなものです。

これがフリック多めの曲になると、一気にミスが増えます。

MVモードは思ったより普通に動きました。

音ゲー部分のラグや音ズレが問題なだけで、MVあり、なしはあまり関係ありません。

MVはそこまでスペックを要求されないんですかね。

アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)

デレステでも検証。

デレステは、色んなサイトでも普通にできると書いていますが、実際どのぐらいできるのか。

結論を書くと、ガルパよりは出来るけど、違和感はあるといった感じです。

検証設定は

  • 2D軽量
  • エフェクト・カットインOFF

ぱっと見のラグはないけど、iPadと同じような感覚で叩くと遅い判定が出ます。

8インチだからなのか、少しラグがあるのかは分からないけど、いまいち感覚がつかめない感じです。

そして、俺はデレステはレーンカバーを使ってプレイするんですが、Fire HDだと遅い判定連発でまともにできません。

これもサイズなのかはわからないけど、iPadやiPhone勢だと違和感が強いと思います。

ただ、デレステも3Dリッチでプレイしても2Dとそこまで差はないです。

Arcaea(アーケア)

Arcaeaは、ガルパやデレステよりはスペックを要求されないので、それなりに動きます。

ラグは結構ひどくて、普通の判定ラインよりも早めに叩かないと、かなり遅れます。

そして、アークの無反応が結構気になりました。

多分、ラグの影響で判定がズレているだけだと思うけど、ただでさえ狭い判定のアークが鬼ムズになっています。

PUBG MOBILE

pubgモバイルは、前にやったときはカクつきすぎてできなかったんですが、今は予想よりも出来ます。

検証設定は

  • 画質:スムーズ
  • フレームレート:ウルトラ
  • アンチエイリアスOFF
  • FPSの自動調整OFF

Fire HD 8 Plusは画質をスムーズにしてもfpsはウルトラまでしか行かないみたいですね。

ある程度敵がカクついたりして、若干やりづらさはあるけど特別ラグもひどくなくプレイできます。

ただ、サイズが小さいので敵を発見しにくくタッチ遅延などで動作も遅れるので、撃ち合いでは不利になります。

ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS (スクスタ)

スクスタは、結構しっかりと動きました。

相変わらず、音ズレとラグは激しいですが3D軽量なら問題なく動きます。

3D最高でもカクつきはありますが、それでも動きますね。

個人的に、スクスタに音ゲー要素は求めていないので、3Dのオートモードでしっかり動くなら十分です。

プリンセスコネクト!Re:Dive(プリコネR)

プリコネは動くには動くけど、結構動作が重かったです。

カクつきも見られたけど、結構重めのゲームでも一応動くには動きますね。

ガチャを引いたり、ダンジョンや探索を朝にプレイするのとかには良いですね。

スペック

Fire HD 8 Plusの性能がどのぐらいなのか、HD 10とiPad(第7世代)で比較してみましょう。

Fire HD 8 PlusFire HD 10iPad(第7世代)
チップ(SoC)MT8168MT8173A10 Fusion
ストレージ32GB,64GB32GB,64GB32GB,128GB
ディスプレイサイズ8インチ
1,280×800px
10インチ
1,920×1,000px
10.2インチ
2,160×1,620px
サイズ(mm)202×137×9.7262×159×9.8250.6×174.1×7.5
重量(g)355504483
カメラ200万画素200万画素800万画素
フロントカメラ200万画素200万画素120万画素
RAM(メモリ)3GB2GB約3GB
Geekbench(Ver 5)マルチ:490
シングル:140
不明。多分
マルチ:800
シングル:200
マルチ:1350
シングル:750

簡単に比較するとこんな感じ。具体的なスペックは公式のデベロッパーにのっています。

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性能はA7やSDM430と同等以下

Fire HD 8 Plusを「Geekbench(Ver5)」で調べたところ、性能はA7やSDM430と同じかそれ以下という結果になりました。

A7搭載の機種は「iPhone5s」。

SDM430搭載の機種は

  • ZenFone 3 Laser
  • Xperia R1
  • AQUOS sense

といった3年以上前の機種です。

3Dゲーム系のゲームをやるなら、最低でもマルチ1000点はほしいところです。

これだと、あまりにも低い。。。

ゲームモードはあまり意味がない

Fire HD 8・8Plusには「ゲームモード」が搭載されています。

ゲームモードは

  • メモリ動作を最適化させる
  • 通知をOFFにする

といった機能です。

ただ、ゲームモードは正直あまり意味がない気がします。

まず、ゲームの大部分はチップ性能で決まるので、肝心のチップが弱いとゲーム性能も低いです。

その状態でメモリを最適化しても、ゲームのパフォーマンスはそこまで上がりません。

そもそも、通常はメモリが3GBあれば最適化しないでも動作に問題はないので、チップ性能に対してどう考えても過剰な機能になっています。

外観

外観は、シンプルでコストをなるべく抑えたようなデザインです。

外観自体はシンプルなので結構気に入っていますが、質感がプラスチック素材でiPadやiPhoneに慣れていると違和感があります。

まあ、1万円の機種にデザインや質感は求めていないし、素材のために値段が上がっても困るので丁度いい感じです。

良かったところ

Amazonサービスは使いやすい

逆に使いにくかったら困りますが、Amazonのサービスは使いやすいです。

特に、

  • Kindle
  • Primeビデオ・ミュージック
  • ショッピング

の3つは、ホーム画面をスワイプするだけで使うことが出来るのでかなり便利です。

そして、iPadはKindleやビデオをアプリから購入することは出来ないけど、Fire HDはアプリから購入することが出来ます。

この機能は、android端末なら出来ることですが、iPadとしっかり差別化出来る点ですね。

俺は、結構頻繁にAmazonのサービスを利用するので、楽に使えるのは嬉しいです。

サブ機としてはコスパが優秀

iPadはメイン機としてはかなり優秀だけど、安い機種でも3万ぐらいするので気軽に買うことは出来ません。

しかも、SDカードを使うことは出来ないのでストレージ面での使い勝手が悪いのが難点です。

そこで、手軽な価格で購入できるFire HDタブレットをサブ機として活躍します。

iPadのストレージを空けつつ、ある程度動くタブレットとして使い勝手が良くなります。

スクスタやプリコネみたいな大容量アプリが動くのも大きいし、そうでなくてもKindle分のストレージが空くのはまじで助かる。

イマイチなところ

メインとして使うには物足りない

サブ機としては優秀なFire HD 8 Plusだけど、メインとして使う場合には性能不足過ぎます。

ゲーム検証では、ほとんどのゲームがなんとかプレイできるぐらいの性能でした。

自分がどのぐらいゲームをプレイしたいのかのかにもよるけど、1万円前後とはいえ、ゲーム目的に買うにはおすすめしません。

動作が全体的に重い&遅い

上と内容はかぶるけど、動作が全体的に重くて使いづらく感じました。

ゲームはもちろん、普通のブラウジングや動画視聴なんかもiPadや新しめのスマホと比べると明らかにもっさりしています。

しかも、チップ性能が悪いからなのか、Kindleやアプリのダウンロードも時間がかかります。

俺の場合は、Kindleに本が300冊ぐらい入っているので、それを全部ダウンロードするのに時間がかかりました。

体感で、iPadの3~4倍ぐらいです。めちゃくちゃ遅く感じました。

正直、Amazonサービスぐらいは快適にできるようにして欲しかったですね。

Amazonアプリストアのラインナップがしょぼい

最初の方でも説明したけど、Amazonアプリストアで入れることの出来るアプリが少ないです。

ゲームはともかく、「You Tube」や「Google Chrome」といったアプリも入っていないのは致命的ですね。

正確には似たようなアプリは存在するけど、本物ではないし使いづらいです。

Google Playを入れないとろくに使えないのはどうにかしてほしい。

まとめ

改めてFire HD 8 Plusのメリットとデメリットをまとめるとこんな感じ。

メリット
  • Amazonサービスは使いやすい
  • サブ機としてはコスパが優秀
デメリット
  • メインとして使うには物足りない
  • 動作が全体的に重い&遅い
  • Amazonアプリストアのラインナップがしょぼい

基本はサブ機として使うのが良さげですね。

正直、1万円の端末なのでもっと使えないと思っていたので、予想外に使えてびっくりしました。

ただ、ラグが大きかったり、全体的に動作が重い部分はゲーム用としては厳しいですね。

Fire HD 8 Plusはサブ機として使ったり、格安でガルパやデレステのMVを見たいだけの人にはおすすめです(あとプリコネやモンストをやりたい人)。

それ以外の人は、素直にiPadを買うことをおすすめします。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは
    記事が掲載された時点ではまだサービスが始まってなかった音ゲー
    D4DJグルミクの挙動も気になります
    ちなみに一つ前の型HD8(2018)だと演奏時以外は特に重さは感じませんでしたが
    演奏時は設定で徹底的に軽い設定にしてもめちゃめちゃカクつきます
    一応判定は記事でも述べられたようにSEなしで叩けば
    極端な判定飛びなどはなくフルコンも可能なプレイ感でした
    (Great判定はだいぶ増え気味になりますが…)
    是非ご検証していただけませんか?

  • 上記の表からは、FireHD8Plusを第7世代iPadと比較するはずが、
    第7世代iPadでなはくてAppleA7のチップセットと比較していますね・・・
    ちなみに第7世代iPadのA10FusionとFireHD8Plusの4コアSocの才能差は、月とすっぽんです。

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