イギリスのゲーム制作サークル「lowiro」が2017年の3月にリリースしたスマホ音ゲーの「Arcaea」。
有名アーケードゲームの「チュウニズム」や「オンゲキ」、「Lanota」とコラボしたこともあり、20年5月に大型アップデートされたのをきっかけにいまでは人気音ゲーのひとつです。
今回は、そんなArcaeaを音ゲーマーがレビューしていきます。
とはいっても、Arcaea歴2年以上なのでレビューというより紹介に近いですが。
新感覚のスカイノーツ・アークノーツがやりごたえ満載
Arcaeaは「4key・落下式」の音ゲーです。

ガルパやデレステなどのゲームをやっている人は慣れやすく、参入しやすいスタイルです。
ですが、Arcaeaに「スカイノーツ・アークノーツ」というノーツが存在します。
このノーツが、Arcaeaを難しくもあり楽しくしている要因の一つです。
スカイノーツで単純なトリルも難しく
Arcaeaにはスカイノーツという普通のノーツとは違うノーツが存在します。

上の画像の左上にある、真ん中に線があるノーツがスカイノーツです。
このノーツは、通常の判定ラインの少し上にある白い線に合わせて叩かなければいけません。
そして、この要素がArcaeaが難しいと言われている理由です。
単純なトリルも、スカイノーツが加わることで認識難になり一気に難しくなります。
単純に見るところが2倍になる(しかも場所が違う)ので、上手く叩きにくい
よく、ガルパ・デレステなどからArcaeaをプレイした人が苦戦する理由の大半がスカイノーツだったりします。
簡単な譜面も、スカイノーツが加わるだけでやりごたえ十分な譜面になります。
ただ、このスカイノーツは結構爽快感があって慣れると楽しくなってくるんですよね。
アークノーツで爽快感&やりごたえある譜面に
Arcaeaといえばアークノーツというぐらい重要なノーツです。

上の画像のくねくねしているのがアークノーツです。
判定ラインがアークノーツ自身にあるので、アークノーツをなぞる必要があります。
そして、この特徴がArcaeaをスマホ音ゲー最難関にしている理由でもあり、楽しいと思える理由です。
アークノーツは一度離すとミス判定になり、チュウニズムやプロセカ、Deemoみたいに指の入れ替えができないのが特徴です。
そのため、一部(というかほとんど)の楽曲では指を交差させる必要のある譜面も存在します。

特に、高難易度になるほどアークノーツも難しくなるため、ある程度音ゲーに慣れているプレイヤーでもかなり苦戦します。
そのぶん、アークノーツを上手くなぞると爽快感もあるので、慣れると楽しくなります。
熟練音ゲーマーも苦戦するような難かしさ
高難易度曲は音ゲーの中でも屈指の難易度
Arcaeaには
- PAST
- PRESENT
- FUTURE
の3つの難易度があり、FUTUREはある程度音ゲーになれたプレイヤーでも苦戦するレベルです。
俺も最初はFUTUREに全く歯が立たなかった
さらにその中でも高難易度なFUTUREの難易度10や10+の譜面はアーケード音ゲーに慣れているような熟練音ゲーマーですら高スコアを狙うのが厳しいです。

ガルパで最高難易度を誇る「六兆年と一夜物語」ですら、難易度10と比べると簡単に思えるような曲が多くあるのがArcaeaです。
そして、Arcaeaには特定の条件を満たすと解放される難易度11の曲があります。
音ゲー初心者では解放することすら難しく、解放できたとしても難易度10+とは比較にならないぐらい難しいです。
そんな高難易度譜面が多数存在するArcaeaは、音ゲーの中でも屈指の難易度です。
音ゲー界トップクラス判定の厳しさ
Arcaeaには
- LOST
- FAR
- PURE
の3種類の判定があります。
LOSTを1つも出さなければ「FULL RECALL(FR)」、全ノーツがPUREなら「PURE MEMORY(PM)」と呼ばれています。
FRはガルパでいうところのフルコン、PMはAPだと思ってください。
そして、この3つの判定とは別に「EARLY・LATE」の2種類の内部精度が存在します。
完璧なタイミングよりも早いとEARLY、遅いとLATEの判定になり、EARLYとLATEの判定を1つも出さなければ理論値と呼ばれる最高スコアを出すことが出来ます。
EARLY・LATEがない状態は無印PUREとも呼ばれていますね。

上の画像は、全ノーツがPUREなのでPMを達成していますが、EARLY・LATEが36個あるので「理論値-36点のスコア」になります。
ちなみに、理論値は1000万+その曲のノーツ数のスコアです。
そして、この理論値を取るための無印PUREの判定幅(判定の時間)は公式には明らかにされていませんが、±25ミリ秒(±1000分の25秒)とされていて他の音ゲーと比べてもかなり狭い判定幅です。
ちなみに、ガルパのPERFECTは±40ミリ秒でデレステのPERFECTは±60ミリ秒とされているので、Arcaeaがどれだけ狭いかわかりますね。
EARLY・LATE含むPUREは±50ミリ秒とされています。
PMの難易度は理論値と比べると遥かに簡単ですが、ガルパを余裕で超える難易度の譜面が多数存在するのにガルパと10ミリ秒しか変わらないので、PMだけでも他の音ゲーよりも難しいです。
良いところ
爽快感のある楽しい曲と譜面が多い
Arcaeaは爽快感のある曲が多く、それに合った楽しい譜面も多いのが魅力です。
- 世界観がThe・ファンタジーの曲が多い
- UIがかっこよく見た目が良い
- スカイノーツが合わさることで叩く気持ちよさがある
- いい意味で楽しい物量譜面が多い
Arcaeaはファンタジー感が強めで、爽やかな曲やかっこいい系のアップテンポな聴いていても楽しい曲が多いです。
そして、おしゃれなノーツのスキンや背景にスカイ・アークノーツを合わせることで、叩いて爽快感のある音ゲーになっています。
また物量系の譜面も多く、いいスコアを出したときの達成感も凄まじいです。
特に
- Eternal Core
- Ephemeral Page
- Lanota
の有料楽曲パックは、個人的にイチオシのパックで爽快感がより味わえます。
圧倒的に難しくやりごたえ抜群
Arcaeaは高難易度な譜面が多く、音ゲーに慣れたプレイヤーでも苦戦するやりごたえ抜群なゲームです。
とくに、PMを出すだけでも大変なのに理論値まで狙うとなると終りが見えないレベル。
Arcaea歴2年だけど、いまだに全曲PMの未来が見えない…
その難しさはアーケードゲームに匹敵するぐらい難しいので、気軽にアーケードレベルの音ゲーをプレイできるという点でもおすすめです。
無料曲も豊富なので無課金プレイヤーでも楽しめる

他の音ゲーだと、無料で遊べる曲が極端に少なく課金しないと満足に遊べないゲームが多いですが、Arcaeaは21年時点で無料曲が47曲もあるので十分遊べます。
一部の楽曲はWorldモードでマップをすすめなければ解放することは出来ないので、そこが若干面倒ではありますが。

個人的におすすめの無料曲は
- FREEF4LL
- GOODTEK(Arcaea Edit)
- Ignotus
でこの3つの曲は叩いていて楽しいです。
また、World Extendというパックに期間限定で追加される曲のマップを進行していくことで、その曲を入手することが出来ます。

曲や譜面のバリエーションも豊富で、個人的におすすめできる楽曲パックです。
ただ、期間限定を逃してしまった曲に関しては、700メモリーでWorld Extendパックを購入しなければゲットすることは出来ないので注意が必要です。
ちなみに筆者は楽曲パック購入済みで全くWorldを進めていません
21年2月時点でのWorld Extendの収録曲数は12曲なので、他の楽曲パックに比べてかなりお得だし価格固定でどんどん曲数も増えているので、購入はおすすめです。
また、さかなん雑記カフェでは初心者向けに無料曲でおすすめな練習曲も紹介しているので、興味のある方はどうぞ

いまいちなところ
音ゲー初心者だと楽しみにくい
Arcaeaは爽快感とやりごたえのある楽しい音ゲーですが、求められる実力が高く音ゲー初心者だとあまり楽しめないかもしれません。
とくに、ガルパのような1つの判定ラインにしかノーツが降ってくるわけではなく、上下2つの判定ラインを見なければいけません。
この部分はガルパほど直感的にプレイできるわけではないので、人によってはかえってストレスが溜まります。
Arcaeaはナナシスの自由度を高くしたような音ゲーなので、最低限ナナシスを楽しめるような人じゃないと楽しむのは厳しいと思います。
一部楽曲の解放条件が難しく面倒くさい
Arcaeaは一部楽曲の解放条件が難しく面倒くさいです。
特に「Grievous Lady」「Fracture Ray」という曲は、Arcaeaにある程度慣れているプレイヤーでないとプレイすることすら出来ません。
他にも、一部楽曲はプレイするためにかなり時間がかかるため、目当ての曲があってもすぐにプレイすることが出来ないのが欠点です。
筆者もGrievous Lady目当てにArcaeaを始めたのに、解放するのに半年かかってしまいました。
せめて課金曲は自由にやらせてほしいな。。。
まとめ
Arcaeaはハマるとかなり楽しい音ゲーなので、是非プレイしてもらいたいです。
特に他の音ゲーよりも難しい分、高スコアを出したときの達成感は最高ですよ。